俺ひとり

独身主義を貫く俺ひとりが日常をハードボイルドに切り開くブログ。

謹製という言葉に弱い

アメリカにはミツワという日系スーパーがあり、多くの海外駐在員およびその家族の御用達となっている。というのも、日本の食材や日用品などが売られている他、ラーメン屋やトンカツ屋、日系の本屋などが併設されており、暇つぶしにもってこいの場所なのである。俺ひとりも土日は週刊誌の立ち読みや食事を兼ねて良くミツワに出没する。


ミツワの商品は日本から輸入しているためか、日本の感覚からすると割高である。しかし、スーパーのため、必ず特売品が売られており、それは通常価格の2割から3割引きで売られている。俺ひとりはいつも、こうした特売品を買い、せめてガソリン代は浮かせようとしているのだった。


今日もミツワに行ってきたわけだが、おはぎが売られているのが目に止まった。


これで4.69ドル、特売品で値引き1.69ドルで、3ドルとなっていた。うーむ、この小さいおはぎ二個で3ドルは高い…。一度は棚に戻しかけたその時、パッケージの謹製という文字が目に止まった。


謹製。謹んでお作りしました、老舗の職人が技によりを掛けて製造しています、的な甘美なイメージ。アンコのような甘いものが食べたかった事も手伝って、つい買ってしまった。俺ひとり、アパートに戻ってかじりついたが、中が凍っていた。